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血を吸う鬼と呼ばれる亡霊

お昼のことです



鼎は久しぶりと言うほどでもなく、一日ぶりに本屋へ出掛けました



店員さんから不審な目で見られながら、ふらふらとあっちの棚、こっちの棚をうろうろしていたのですが、ふと、久し振りにとあるコーナーに足を踏み入れたのです




所謂、ライトノベルと呼ばれる本が立ち並ぶコーナーです。鼎も一時は読んだものですが、今では本そのものを読まなくなりました。本を読まないと人生は灰色になるという持論を持っていたのですが、今やそれは昔の話です



新作を買うだけ買って積んでおくという、まったくもって無意味なことをしているのですが、それはさておき




まぁ、久々にライトノベルを見ていたら、ふと気になるものがあったのです




まぁ、安定の吸血鬼ものなんですがね



吸血鬼ものとなれば読まざるを得ない。鼎の体は勝手にその本を手にしてレジへと向かっていました




で、読むのですが、吸血鬼というジャンル自体がもう使い古されたような、枯れたジャンルです。登場する吸血鬼の設定はおおよそ、現在使われるであろうものをそのまま使っていました。もう、吸血鬼という存在自体が記号化され過ぎてしまい、まるで個性を失った量産機のような存在になっているのでしょう



例えば、人から血を吸う代わりに輸血パックで代用する、という設定



実に便利な時代です。輸血パックさえあれば、吸血鬼はリスクを冒して人を襲い、滅ぼされることもなくなるのです。科学の発展てすごい



しかし、そもそも吸血鬼が何故血を吸うのかということを考えると、この設定はあまりにも記号化され過ぎた、ナンセンスな設定になってしまい兼ねないというのが現実であると思います



吸血鬼とは何でしょうか。紐解いていくと、そもそもは『生を失った死体が埋葬される直前に生に触れ、その残り香によって動いている存在』であると仮定することができます



つまり、吸血鬼というのは切れかけの電池を入れられたロボットのようなものです




嘗て、血液というのは生命の根源とされていました。それは、血液を失い過ぎた生命は死ぬということが理由の一つであったと言われています。体を巡る不自然に真っ赤な液体。それが生命ということです



そのため、それを求めることは、他人の生をも求める卑しい行為とされ、そこから血を吸う穢れた化物が生まれたと仮定しましょう



さて、電池が切れかけたロボットが再び動くようになるには、どうすれば良いでしょうか。簡単ですね。電池交換です



まぁ、つまるところ、吸血鬼というのは生を求める電池の切れかけたロボットであり、本能的に自分が動き続けられるように生命の根源たる血液=電池を求める、ということです。つまり、血液は某漫画の言葉を借りるならば、魂の、生命の通貨、媒体に過ぎず、血液そのものはどうでもよいのでしょう。そこに存在する『生』が必要なのです





さて、話を戻すとして。果たして輸血パックから生は得られるのか、ということが問題なのです。吸血鬼の食事とは電池交換であると仮定すると、別に血液で腹を満たしているわけではない、とも取れます



輸血パックという、無機的なレトルトパウチに入れられた紅い液体。そこに生はあるのでしょうか。なさそうに思えます。生身の人間から流れる紅い液体にこそ、生は宿っているのではないでしょうか



すると、単に輸血パックを飲ませておけば吸血鬼は飢えから解放される、という現在の設定は、『吸血鬼は血を吸う』という設定をあまりにも記号化し過ぎているのではないでしょうか。吸血鬼とは己の電池交換のために他者の電池を奪わないと消滅してしまう。そういう、反社会的と言うか、醜いところと、しかしそれでいて生を感じさせるところ、極論してしまうならば、生そのものを体現した存在だからこそ、美しく、素晴らしいのではないでしょうか。吸血鬼が血を求めるのは、それは吸血鬼が死者でありながらも生そのものであるというアンバランスなことであり、故に魅力的なのでしょう




輸血パックから血を吸わせておけば吸血鬼っぽくなるだろう。とりあえず血を吸わせておけばいいだろう。この現在のあまりにも記号化され過ぎた設定は、吸血鬼の魅力と素晴らしさを損なう、まったくの害悪であると思いませんか?




古の吸血鬼、古の文学吸血鬼はみな個性を持っていました。彼らはみな各々が異な存在でありつつも、その根源には『生』を求めていたからです


ところでどうでも良いのですが、なんかキーボードの調子がおかしいのか、\キーが押し込んでもいないのに触っただけで反応するという超敏感キーになってしまい、文章を打ち込んでいる最中にしょっちゅう\\\\\\\\\\の嵐が出現してきてうざいです




まぁ、そんなわけで、最近の吸血鬼はどいつもこいつも同じようなのばっかだなと思いつつも、やはり彼女らも吸血鬼の一端、愛さずにはいられないという鼎でしたとさ





嗚呼、吸血鬼とは素晴らしい
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